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私の理想のシュートを求めて
義肢装具士 吉田剛
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右足を切除し、義肢をつける障害者として人生を歩まなくてはならなくなったとき、それまでと違った人間として生まれ変わったように思う。
義足を装着するようになる前は、「義肢・装具」という言葉さえも知らなかったのが、世の中には、自分と同じようにハンディキャップを背負った人々が、いろいろなところに存在することに気付いた。そして自分の「仲間」として意識するようになった。
義肢装具士を目指したきっかけは、「一生必要な自分の足を、自分で製作して調整できるようになりたい。」と単純にそう思ったからだ。実際、義肢装具士になるには、膨大な知識と技量が必要であり、諦めかけたことも何度もあった。しかし、諦めることは簡単だが、私にとって歩く足が必要であることには代わりはなく、誇りを持って出来る仕事は義肢装具士しかないと気がつき、自分を励ましたりした。
義肢装具に接するにつれて、「障害は個性である」、と思うようになった。「個性」という考えは、アメリカンスタイルとよく言われたりするが、アメリカに限らず、日本も含めて世界中の障害者の最終的な到達点であると思う。義肢装具士として今後出会うユーザーの方々にも、自分の個性の一部としてアピールできるようになって欲しいし、それに見合う価値の高い製品を製作していきたいと考えている。
義肢装具の分野は、日々進歩している。もちろん我々もそれに伴い日々研鑽が必要であり、日々勉強である。義肢装具に完璧なものは何一つない。それでも完璧に近い製品を、妥協のない仕事で製作し、ユーザーに喜んでいただきたい。人の笑顔が自分にとってこんなにうれしく、励みになるとは思っていなかった。私はこれからも「仲間」が喜んでくれるために、努力を惜しまない。
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NHKきらっといきる
で放送されました。
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