義肢装具士 田島寛之
熊本総合リハビリテーション学院卒


自己紹介をお願いします。



2013年に入社しました。高校には行かず地元の熊本で内装業の丁稚を3年間しており、高校卒業認定資格を取って熊本総合医療リハビリテーション学院の義肢装具士学科へ入学してこの業界に入りました。学校のオープンキャンパスで最初は救急救命学科の説明を聞くために行ったのですが、何故か下の階でやっていた義肢装具学科もおもしろそうだと思い話を聴いたことがきっかけなので不思議なめぐりあわせです。


学生時代は一人暮らしで生活費のためにアルバイト三昧でした。高校へ行っていなかった事もあり座学は少し苦手(特に英語、数学、物理)でした。同級生に義肢装具会社の製造職をしていた人が二人いて、一人は装具製作をもう一人はモデル修正を専門にしていたので製作実習ではどうあがいても二人には勝てませんでした。ならばせめて義足実習はクラスで1番になりたいと思いながら実習をしていました。そのころから義肢に関わる仕事がしたいとおぼろげに思っていたかもしれません。



リハビリテーション課の義肢装具士として担う業務や役割など



工場内では義足、義手の製作と営業部員からの相談への対応やパーツの発注から新製品の情報収集、自分の理解をより深めるとともに後輩への知識伝達のために社内資料の作成や整理もしています。会社へ来てくださるユーザー様への対応等もあります。社外では主に回復期の病院を担当させて頂きながら脳卒中の方への下肢装具を採型・採寸・設計しています。障害が固定した生活期の方への下肢装具、靴型装具、義手、義足、車いすの作り変え、修理などのご依頼を受けて対応する事も多いです。洛北義肢の受注内容は急性期の治療用装具が多くの割合を占めますが、時代の流れとともに高齢化に伴ってリハビリテーション医療、回復期・生活期の義肢装具へも力を入れていくためにリハビリテーション課が出来ました。その先鋒に立つための最新情報収集、社内教育、学会発表や講師として社外への活動を行うことが私たちの役割であると考えています。


リハビリテーション課へ異動するために行ったことやその想いなどを教えてください。



自己研鑽の内容を記録して評価してもらう事で次年度の書籍購入や学会参加への手当てを支給して頂くCPD活動を継続している事。新入社員の教育担当であるPC(プリセプター)として指導にあたった事。関連学会での発表を行う事。義肢装具製作技能士試験を受験し合格する事です。私の頃には明確な条件や異動した先輩がいたわけでなく、営業部員として急性期の病院やクリニックを担当させて頂き過ごしていたらリハビリテーション課を新しく設立するとの事でしたので、タイミングが良かったのだと思います。そういったチャンスはいつ巡ってくるかわからないので、いつ来てもいいように今できる事を一生懸命やる。探すことを続けていけばいつの間にか異動させてもらえた感じです。学生の頃は一生に一度は学会で発表したいなぁと漠然と思っていましたが入社2年目の面談で「こうゆう題材で発表したら」と声をかけて頂いた事がありました。その時に一歩踏み出してやってみようと行動できた事が今考えると自分の中での大きな変化だったのかもしれません。



リハビリテーション課で義肢装具士として働く価値や得られる経験を教えてください。



義肢装具士として働く事はどこでもできますが義肢や生活期の装具に多く関わる事はある程度の人数の在籍している会社で専門の部署に所属するか、そのような症例の集まる特殊な病院を担当するか、あるいは更生相談所を担当するなど限られた状況下にいなければ巡ってきません。義肢や生活期の装具は基本的にユーザーが亡くなるか、寝たきりなどで動けなくなるまで一生使い続ける第二の身体です。必然的にユーザーは義肢装具に対して多くの希望、要望、不満を日々感じて生活しているのでそれを叶えるためにユーザーの話をよく聞いて、一緒に解決したり乗り越えていける事が本当に楽しくて責任のある大切な仕事だと思います。澤村誠志先生の「患者は教科書」というお言葉を胸に刻んで働いています。この部署に所属させて頂いている事で京都橘大学のPT学科の学生さんに義肢についての講義をさせて頂いたり、神戸医療福祉専門学校三田校へ非常勤講師として大腿義足実習のお手伝いをさせて頂く機会を得たりもしました。


洛北義肢に入社して良かったと感じることは何ですか?



自分がどのような仕事したいかというビジョンに対してその為に何をすべきかが明確になっていたり、その為の手助けをして頂ける環境がある事がとてもよかったと感じます。また問題や困難が発生した時にそれを解決するためにそれぞれの専門部署と連携しながら仕事ができる事だと思います。社内には小児の装具を多く扱ってきた同僚、肩の専門医と一緒にお仕事をさせて頂いている同僚、膝の靱帯再建術を数多くしている病院を担当している同僚と専門知識を持った会社の仲間がたくさんいます。外注ではなかなか細かい意思疎通が出来なかったり思っていた仕上がりにならなかったりとありますが、基本的に会社の中でほぼすべての工程を担っているので相談もしやすいです。社員同士もアットホームで仲が良くお互いを信頼しながら仕事をお願いできる環境だと思います。



最後にメッセージを



医療や福祉の仕事は患者様やユーザーの生活に直結するとてもやりがいのある仕事です。日々新しい事を学んで成長する事で人のお役に立てるのを実感できるのはとても楽しく恵まれた事だと思います。この記事で少しでも感じる事や興味を持って頂ければ是非一度会社まで見学に来てもらえれば嬉しいです。